今回のサマーキャンプは兵庫県伊丹市で活動される「OXALA KANSAI」さんとの合同合宿を開催しました。

1日目のタクティクスコースの対戦チームに「MIO東近江」さんにもお越しいただき、試合を通してのポジショニングの正しい位置、動き方などをスキル・タクティクスコースでテーマを決め行いました。

【各コースのテーマと説明】

スキルコースは「正しいポジショニングの理解から正しいプレー選択」をテーマにしました。

各チームのほとんどが低学年ではまず技術・スキルにフォーカスしがちですがサッカーの全体図を理解した上でスキルを発揮することが現代のサッカーでは必須になるのでその為のあらゆる状況の時に取るべきポジションはどこなのか。を説明し、その上でさらにそのポジションを取ることでどんなメリットがあるのか。取らないことでのどんなデメリットがあるのか。を伝えながら行いました。そうしたことを意識することでプレーの判断がよりクリアになり迷いなくプレーできるようになるので今回はその辺りをテーマに行いました。

タクティクスコースはポジショニングの理解とそれによるメリット・デメリットは大半の選手が普段のスクールから伝え続けているので理解はしてくれています。今回はさらにステップアップをし、自陣、敵陣でのポジショニングの中で「止まるサポート」と「意図的なアクション」「3人目の関わり」をテーマにして行いました。自陣では止まるサポートを意識し、敵陣ではゴールに向かうスペースを意図的に作るためにアクションを起こし続けてそれが1人ではなく2人、3人と関わることを意識しました。

【感想】

1日目は午前・午後で各チーム合計4試合(15分8本)と普段の試合以上の試合数をこなしてもらいました。各チームそれぞれ8人もしくは9人でのチーム編成にすることで全員に出場機会を作ることができました。炎天下の中、全員が全力でプレーし、その中で各コースのテーマである部分についてトライしました。

テーマを意識することと暑い中でもチャレンジする姿勢やチーム間でのポジションを決めたりなどのコミュニケーションなどを選手達で行ってもらい、コミュニケーション能力も向上してもらいました。

合同で合宿をしてくださった「OXALA」さんは元Jリーガーのコーチや高校選手権優勝されたコーチなど第一線で活躍されたコーチ陣がチームを育成されていることもあり、しっかりとした技術とそれだけではなくサッカーの原理原則、ポジショニングや攻撃と守備においての優先順位と判断の部分の能力がずば抜けており、サッカーIQがとても高い選手が多いチームだったので14のスクール生の「上手い！」という声も沢山聞きました。特にタクティクスに参加してくれたOXALAの選手は4年生でしたが技術はもちろん考えてプレーするということを当たり前に行なって周りの選手にも「もっとこう動いて」「開いて」「開くと中が空くから」などサッカーを理解してプレーしている姿が印象的でした。実際に県外の高いレベルでプレーする同世代の子達と一緒にプレーすることで刺激を受けてくれたのかなと思います。

同時にこういったことを14にいる選手たちもできるようにサッカーを理解してもらいたいと思います。

対抗戦が終わると宿舎に帰り、入浴と洗濯、就寝の準備などを行い普段親御さんに任せている部分も自分でしっかりと経験してもらいました。今回の合宿が初めての方も多く良い経験になったかなと思います。逆に何度も参加してくれている子供達は布団の敷き方などを仲間に教えたりなどリーダーシップや協調性なども育めたのではないかと思います。

夕食は管理栄養士さんに作ってもらい、栄養たっぷりの食事を食べました。

食事前には「栄養」についてお話をしてもらいました。

夕食後はサッカーの勉強会と取り組む姿勢などのメンタル講座に分けサッカー選手として良い選手になることはもちろん人間性の部分にもアプローチしました。

勉強会と講座を終えると「ビンゴ大会」を行いました。

今回はスパイクやボール、その他様々な景品を用意させてもらいました。

ビンゴ大会後は就寝の準備をし就寝しました。

2日目は身体を体育館で動かした後に朝食を取り、1日目のサッカー勉強会とメンタル講座の受けていない方を受けてもらいました。その後タクティクスコースの選手は施設の掃除、スキルコースの選手はグラウンドにて準備と分けて2日目の対抗戦に臨みました。2日目はサッカーの勉強会を実施し、スキルとタクティクスそれぞれ映像を観て意識しながら試合を行いました。

1日目と違って得点が沢山入り良いプレーが多かったです。

昼食後も炎天下の中でしたが同じように全力で楽しみながらも意識する部分にチャレンジしてくれたかなと感じます。

みんなで最後は片付けをして終わりましたが、今回キャンプで意識したことを今回ですぐに忘れるのではなくこれから各チームでも意識してプレーすることが大事になります。

これからのスクールでもそうですし普段の生活からそうですが言われたことだけを言われた時にしかできない人は成長はしません。すぐに忘れてまた次の週には元に戻ってしまします。

何事もそうですが日々、一歩一歩成長してもらいたいと思いますしサッカーの技術や考え方はもちろんそういった部分も伝えていってあげたいなと感じました。

1名体調不良がありましたがそれ以外は全員最後まで元気に取り組んでくれました。

今回のキャンプにあたりまして保護者の皆様のご協力のおかげで子供達は貴重な経験ができたかなと思います。

今後もキャンプなど定期的に行なっておいきたいと思います。

代表　國領